トイレの水位が低くなり、コポコポという音が聞こえ始めた時、自分で対処できるのか、それともすぐに専門の業者を呼ぶべきか、その判断に迷う方は多いでしょう。この見極めを誤ると、簡単な修理で済んだはずが、大掛かりな工事が必要になることもあります。まず、自分で対処を試みても良いケースは、つまりの原因がトイレットペーパーの使いすぎなど、水に溶けるものであると確信が持てる場合です。この場合は、ラバーカップや市販の薬剤を正しく使用することで改善する可能性があります。また、台風や大雨の直後から症状が出始めた場合は、一時的に下水道の水位が上がっていることが原因の可能性があり、天候が回復すれば自然に直ることもあります。一方で、直ちに業者を呼ぶべきケースも存在します。最も重要なのは、スマートフォンや子供のおもちゃ、お掃除シートといった固形物や水に溶けないものを流してしまった心当たりがある場合です。これらの異物はラバーカップでは除去できず、かえって奥に押し込んでしまうリスクが非常に高いため、絶対に自分で対処しようとしないでください。また、ラバーカップを試しても全く改善の兆しが見られない、むしろ悪化したという場合も、つまりが深刻であるか、別の原因が考えられるため、専門家の診断が必要です。さらに、このコポコポ音や水位低下が頻繁に繰り返される場合も注意が必要です。これは根本的な排水管の勾配の問題や、通気管の不具合など、建物の構造的な問題を抱えている可能性があり、専門家による詳細な調査が不可欠です。