新しい生活への期待に胸を膨らませて新居に引っ越した初日、荷解きの疲れを癒そうと浴室に入って絶望する。そんな引っ越し初日のシャワーがお湯にならないというトラブルは、実は意外なほど頻繁に起きています。この現象の多くは、給湯器の故障ではなく、ガスの開栓手続きや開栓後の確認不足に起因しています。まず基本中の基本ですが、ガスの使用開始には必ず本人の立ち会いによる開栓作業が必要です。電気や水道は事前の連絡だけで使用できることが多いですが、ガスは安全確認のために専門の作業員が宅内に入り、点火テストを行う必要があります。この手続きを忘れていると、当然ながらお湯を沸かすことはできません。また、立ち会いが完了していても、給湯器の下にある水の元栓やガスの元栓が完全に開いていないケースもあります。特に空き家期間が長かった物件では、管理会社が念のために外のバルブを閉めていることが多いため、まずはそれらがすべて開いているかを確認しましょう。さらに、盲点となるのが給湯器のコンセントです。屋外に設置されている給湯器の電源プラグが、いたずら防止や節電のために抜かれていることがあります。これを差し込むだけで解決することも多いのです。また、新築マンションなどの場合は、給湯器のリモコン設定が初期状態のままになっており、優先設定が台所側になっているために浴室で操作ができないといった操作ミスも考えられます。引っ越し初日にお湯が出ない事態を避けるためには、引っ越し業者が去った直後、まだ明るい時間帯にすべての蛇口をひねってお湯が出ることを確認するべきです。夜になってから気づいても、ガス会社の受付時間が終了していたり、管理会社と連絡が取れなかったりして、その晩は銭湯へ通う羽目になります。お湯が出ることを確認して初めて、安心して荷解きを進めることができるのです。また、長期間使われていなかった配管からは最初は汚れた水や空気が出てくることがあるため、数分間は水を流し続けて配管内をリフレッシュさせることも忘れないでください。お湯が出ないという不安を解消し、新生活を心地よくスタートさせるためにも、ライフラインの最終チェックは自分自身の目で行うことが何よりも重要です。
引っ越し初日にシャワーのお湯が出ない悲劇を防ぐ方法